エッセイ · デザインとしてのファッション
デザインとしてのファッション。
Fashion as Design.
私たちが着ているものを理解する。そして、なぜそれが重要なのか。
あらゆるデザインの形式のなかで、衣服はもっとも普遍的で、もっとも個人的なものだ。誰もが、どこでも、何かを身に着けている。一揃いの装いであれ、タトゥーのような象徴的な印ひとつであれ。他のデザイン分野と同じく、ファッションは緊張関係によって動いている。機能と形態、自動化と手仕事、標準化とカスタマイズ、大衆性と個人のアイデンティティ、実用主義と理想主義。衣服は他者に仕えるが、同時に私たち自身を映し出す。その影響は表面をはるかに超え、社会的、政治的、経済的、環境的、文化的な次元に及ぶ。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が初めてファッションを本格的に取り上げたのは1944年、建築家でキュレーターのバーナード・ルドフスキーによる展覧会「Are Clothes Modern?」だった。観る者に、自分が身に着けているものの意味と目的を問うよう促す展示である。数十年を経ても、その問いは有効なままだ。「Fashion as Design」と2017年の展覧会「Items: Is Fashion Modern?」は、その問いを再訪し、押し広げる。個人から集団へ、衣服とは何かから、衣服が何になりうるかへと視点を移しながら。
このコースは、伝統的なケンテ布からブルージーンズ、実験的な3Dプリントのドレスまで、世界各地から選ばれた衣服に焦点を当てる。これらの事例を通して、衣服がどのようにつくられ、着られ、理解されるのかを、技術的、文化的、象徴的に検討する。毎週、講師が主要なテーマと問いを紹介し、今日のファッションを形づくり直しているデザイナー、つくり手、歴史家、革新者たちの知見がそれを支える。
スタジオ訪問、インタビュー、視覚資料、歴史的な文脈を通して、「Fashion as Design」は衣服が時間とともにどう変化し、私たちを取り巻く世界について、そして私たちの内側について何を明かすのかを探る。