エッセイ · デザインとしてのファッション

ファッション:18世紀、夢想された遺産。

Fashion: the 18th century, a fantasized legacy.

事実よりも幻想によって思い出される世紀。

ガリエラ宮の「Fashion: the 18th century, a fantasized legacy」より。ユーティカ・クイーン(Utica Queen)、イーサン・ムント(Ethan Mundt)、2021年

© Eric Magnussen · Palais Galliera



ガリエラ宮に並ぶ70を超えるシルエット

「Fashion: the 18th century, a fantasized legacy」は、パリのモード美術館であるガリエラ宮で、2026年3月14日から7月12日まで開かれた。70を超えるシルエットに、アクセサリー、テキスタイル、版画、グラフィック、写真が加わる。

主題は18世紀のファッションそのものではなく、その死後の生だ。展覧会は、この時代の女性のファッションが3世紀にわたってどう再解釈されてきたかを、啓蒙時代そのものから今日まで追う。

美術館の言葉によれば、啓蒙時代は多様なシルエット、豊かな布地、あふれるようなアクセサリーと髪型の時代だった。それが最初の素材だ。展示の残りは、それがどのように取り出され、ふたたび使われてきたかをたどる。

キュレーションはエミリー・アメン(Émilie Hammen)。美術館の17、18世紀の衣装を担当するパスカル・ゴルゲ・バレステロス(Pascale Gorguet Ballesteros)が加わり、アリス・フロイディガー(Alice Freudiger)が補佐した。

マリー・アントワネットのコルセット

展示の中心には、ひとつのまれな物がある。王妃マリー・アントワネットのコルセット、1770年から1780年頃のものだ。美術館によれば、あまりにもろいため、例外として展示されている。

コルセットは衣服のいちばん内側の層だ。着る人が外に出るとき、それは見えない。それでも体の形を決める。胴、胸、背、立ち方。その上に重なる花柄の絹は、すべてその構造の上にのっている。

この本物のコルセットを後世の解釈のあいだに置くのは、はっきりした選択だ。来館者にひとつの定点を与える。ここにあるのは、生きていた体の実際の寸法、布、縫い目だ。そのまわりのすべては、後の世代がその体をどうふり返ったか、である。

マリー・アントワネットは、この世紀で最も思い描き直された人物かもしれない。その名は贅沢に、衣装に、悲劇的な最期に結びついている。コルセットは黙っている。ただ、彼女に胴があり、背があり、立ち方があったことを伝えるだけだ。

オートクチュールから大衆文化へ

展覧会の主な論点は、第二次世界大戦後の年月にある。当時のフランスのオートクチュールは、歴史的な技術に正統性を求めた。18世紀のプリーツ、スカートの構造、絹の扱いが、メゾンのよりどころとなった。

そこから18世紀の美学は、大衆文化が取り上げる視覚のコードになった。ひと目でそれとわかる。高く結った髪、広いスカート、頬のつけぼくろ。展覧会は、この遺産がそれ自体ひとつの美学に育ち、もはや本物の世紀を必要としなくなったと論じる。

展示される現代のデザインは、シャネル、クリスチャン・ディオール、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ラクロワ、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ドリス・ヴァン・ノッテンのものだ。それぞれが違うものを借りている。スカートの形、モチーフ、アクセサリーの身につけ方。

今日、そのコードはさらに遠くへ旅する。展覧会はキッチュ、キャンプ、クィアの感性について語る。そこでは18世紀が、遊ぶため、誇張するため、自由になるために借りられる。ユーティカ・クイーン(Utica Queen、イーサン・ムント Ethan Mundt)の2021年の写真が、その一例として展示されている。

なぜ世紀は想像される必要があるのか

こう問うこともできる。私たちが目にする18世紀の大半が幻想だとしたら、この展覧会は何を語るのか。おそらく、私たち自身について。どの時代も、ふたたび着るための過去を選ぶ。その選択は、過去よりもその時代について多くを語る。

戦後のオートクチュールには長い根が必要だった。映画には、すぐにそれとわかる贅沢な舞台が必要だった。ドラァグには、誇張できるだけの大きな形が必要だった。18世紀はその三つをすべて満たした。

ガリエラ宮はこうした幻想を退けない。それらを並べ、本物の物のそばに置き、来館者にその距離を見せる。18世紀の服がその時代にどんなスキャンダルを起こしたかについては、装飾芸術美術館の「Tenue correcte exigée」について読んでほしい。


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