エッセイ · デザインとしてのファッション

「Undressed: A Brief History of Underwear」(下着の小史)。

Undressed: A Brief History of Underwear.

ほとんど誰も見ない層が、その上に着るすべてを形づくる。

V&Aの「Undressed: A Brief History of Underwear」:展示された歴史的なコルセットと下着

© Victoria and Albert Museum, London · Victoria and Albert Museum (V&A)



部屋の真ん中にある内側の層

「Undressed: A Brief History of Underwear」は2016年4月16日に V&A で開幕し、2017年3月12日まで続いた。18世紀から現在までの下着のデザインをたどる展覧会。

焦点ははっきり示されていた。下着とファッションの親密な関係。そして流行の理想へと身体を形づくる、下着の役割。裁断、フィット、布地、装飾を通して、展覧会はジェンダー、性、道徳の問いをひらいた。

その見方は、ごく私的な物を証拠に変える。コルセットは化粧室の中の話ではなくなる。ある時代が人の身体をどう見せたかったかの証拠になる。

来場者は、誰にも見られないように縫われた物の前に立つ。見ることには少しの気まずさがある。その気まずさも物語の一部。

枠、骨、ガチョウの羽毛

中心にあるのは、V&A 所蔵の1890年頃のコルセット。綿と鯨ひげ。鯨ひげは装飾ではない。構造である。細くしなやかな板を布に縫い込み、胴を決まった形に保つ。海の動物が、客間にいる女性の身体の枠になる。

近くで見ると、コルセットは誰も見ない場所にどれほどの手間があるかを示す。何列もの縫い目が布を細い溝に分け、溝ごとに一本の骨を収める。着る人は息をするたび、身をかがめるたびにそれを感じた。他人に見えたのは結果だけ。ウエスト。

20世紀、コルセットは広告に入った。ハンス・シュレーガー(Hans Schleger)は1936年頃、Charnaux Patent Corset Co. Ltd. のためにポスターをデザインした。下着はもう引き出しの中にとどまらない。売られ、描かれ、街に貼られた。

下着が形だけの問題ではなかったことを示す物もある。北極のガチョウの羽毛を詰めたペチコート。暖かさのために作られた。そしてTバック。V&A によれば、1974年にロサンゼルスで公共の場での裸の水泳が禁じられたことに応えて生まれた。条例から生まれた一枚の下着。

男性もいた。ブランド Sibling は2013年春夏に男性用のトップとパンツを作った。ジェニー・バティスト(Jennie Baptiste)による2001年の写真「Brixton Boyz」は V&A の所蔵。下着の歴史は、女性のコルセットの歴史だけではない。

内側が外に出るとき

最後の部分は、下着が外着になる過程を見せる。アントニオ・ベラルディ(Antonio Berardi)は2009年春夏に、トロンプ・ルイユのコルセットドレスを作った。目はコルセットを見たと思うが、その像はドレスに組み込まれている。グウィネス・パルトロウが着た。アレキサンダー・マックイーンは、2010年春夏「Plato's Atlantis」のドレスで紹介された。

ランジェリーのメゾンも加わった。カリーヌ・ジルソン(Carine Gilson)のベビードール・スリップ。エージェント・プロヴォケイターの、2015年春夏 Soirée ラインの Tamila セット。見られるために作られた物。たとえ見るのがひとりだけでも。

始まりから終わりまで歩くと、はっきりした動きが見えてくる。下着はかつて、身体を型に押し込む枠だった。やがて暖かさと楽さのための物になった。そして外に出て、主張になった。

「Undressed」が示すことは単純。外に見えるものは、いつも見えないものに支えられている。ある時代が何を着たかを知るには、その時代がいちばん肌の近くに着た層を見ること。


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