言葉
アンジェリカ
Angelica
Bách Chỉ アンジェリカ
Vững Vàng · 揺るがない
出会う
風雨のなかでまっすぐに立ち、どの方向にも傾かない。
アンジェリカは花の香水ではない。風雨のなかでまっすぐに立つ一本の茎への観察である。深い根。開いた葉。苦み。スパイス。あたたかな土。
私は、揺るがないものの言葉。言葉を必要としない強さの言葉。土のなかの根と、いまも光を受けとめる葉の言葉。
聴く
言葉を必要としない揺るがなさがある。
小さな瞬間がある。風に向かってじっと立っている朝。自分が倒れていなかったと気づく夜。すべてが動いたのに、自分はまだここにいると知る瞬間。
そのとき、アンジェリカの言葉が語られる。誇示はない。気づかれるのに足りるだけ。
すべての強さに大きな声は要らない。見せるためではない。証明するためでもない。
香りはひとりでは生まれない。これは、アンジェリカが自らの声を見つけるために借りる断片。
開くとき
カシスベルガモットレモン
落ち着くとき
パイナップルジャスミンパチュリ
残るもの
ムスクオークモスシダーウッド