言葉

アンジェリカ

Angelica

Bách Chỉ

Vững Vàng · 揺るがない

No. 7111 ウッディ・スパイス

出会う

風雨のなかでまっすぐに立ち、どの方向にも傾かない。

アンジェリカは花の香水ではない。風雨のなかでまっすぐに立つ一本の茎への観察である。深い根。開いた葉。苦み。スパイス。あたたかな土。

私は、揺るがないものの言葉。言葉を必要としない強さの言葉。土のなかの根と、いまも光を受けとめる葉の言葉。

アンジェリカの素材のマクロ
聴く

言葉を必要としない揺るがなさがある。

小さな瞬間がある。風に向かってじっと立っている朝。自分が倒れていなかったと気づく夜。すべてが動いたのに、自分はまだここにいると知る瞬間。

そのとき、アンジェリカの言葉が語られる。誇示はない。気づかれるのに足りるだけ。

すべての強さに大きな声は要らない。見せるためではない。証明するためでもない。

香りはひとりでは生まれない。これは、アンジェリカが自らの声を見つけるために借りる断片。

開くとき
カシスベルガモットレモン
落ち着くとき
パイナップルジャスミンパチュリ
残るもの
ムスクオークモスシダーウッド
こだま

持ち帰る香り。分かち返す片隅。

アンジェリカの言葉のなかでは、立っているどの瞬間にも意味がある。

アンジェリカは持ち帰る香りになりうる。机の上の小さな片隅。一日のなかの静かな揺るがなさ。

あるいは分かち返す片隅に。まだ折れていないもの。同情を必要としない物語。ただ聴かれるためだけに。