言葉

プーアル茶オレンジ

Orange Pu'er Tea

Trà Phổ Nhĩ Cam

Lung Linh · きらめき

No. 1756 シトラスオリエンタル

出会う

きらめき。触れられず、ただ立ち止まらせるだけ。

プーアル茶オレンジは甘い柑橘の香水ではない。プーアル茶のなかで何年も熟成したオレンジの皮の観察である。縮む皮。深まる茶。時間が果実の香りを褪せさせず、明るくする。

私は束の間の光の言葉。暗い茶のなかで一瞬ゆらめくオレンジの皮の言葉。真夜中にふいに心を温める小さな光の言葉。

プーアル茶オレンジ 素材のマクロ
聴く

ゆらめき。余韻を残すには足りる。

小さな瞬間がある。古い茶箱を開けると、やかんの湯面に日が差す朝。すれ違いざまに誰かのまなざしをとらえ、ずっと忘れられない午後。一日の終わりの最後の光に、心が軽くなる一瞬。

そのとき、プーアル茶オレンジの言葉が語られる。続かなくていい。立ち止まるのに足りるだけ。

すべての瞬間をつかむ必要はない。まばゆさも。目立つことも。

香りはひとつでは生まれない。プーアル茶オレンジが声を見つけるために借りた断片。

開くとき
オレンジグレープフルーツベルガモット
落ち着くとき
茶葉ゼラニウムペッパー
残るもの
パチョリシダーウッドベンゾイン
こだま

持ち帰る香り。分かち返す片隅。

プーアル茶オレンジの言葉では、束の間の光のひとつひとつが大切だ。

プーアル茶オレンジは、家に持ち帰る香りにもなる。机の上の小さな一角。涼しい朝のための、温かなひと重ね。

あるいは、分かち合うための一角。年月を経てなお明るいこと。作り直しのいらない話。ただ聞かれるために。