出会う
目を開けるのに足りる、冷たい一息。
ジュニパーは松の木の香水ではない。針葉の間に実る青い実への観察である。冷たい。樹脂。鋭い。手の中で揉んだ葉。雨上がりの空気。
私は、深い一息の言葉。誰も踏み入れていない針葉樹の森の言葉。覆いもなく風の中に立つ木の言葉。
聴く
目を覚まさせる冷たさがある。
小さな瞬間がある。雨がやんだばかりの窓を開ける。二本の指でバジルの葉を揉む。すべてをもう一度はっきりさせる、冷たい水のひと口。
そのとき、ジュニパーの言葉が語られる。誰も起こさない。目覚めるのに足りるだけの冷たさ。
すべての明晰さに騒がしさは要らない。急がない。名づけない。
香りはひとりでは生まれない。これは、ジュニパーが自らの声を見つけるために借りる断片。
開くとき
バジルアルテミシアベルガモットジュニパーベリー
落ち着くとき
カーネーションジャスミンゼラニウムローズ
残るもの
シダーパチュリムスクアンバー