言葉

レッドムスク

Red Musk

Xạ Hương Đỏ

Âm Ỉ · くすぶる

No. 7079 オリエンタル・スパイシー

ショップ
出会う

大きな炎を必要としない温もり。

レッドムスクは見せるための麝香ではない。肌の下でゆっくり燃える温もりへの観察である。くすぶる。シナモン。木。バニラ。

私は、小さな火の言葉。急がない香りの言葉。人が去った後に残る温もりの言葉。

聴く

炎のない火がある。

小さな瞬間がある。手は温かいまま冷めていく一杯のお茶。まだ誰かの気配を残すマフラー。明かりを消しても、まだ冷えない部屋。

そのとき、レッドムスクの言葉が語られる。燃え上がらない。残るのに足りるだけ、長く燃える。

すべての温もりに火は要らない。輝かなくていい。騒がなくていい。

香りはひとりでは生まれない。これは、レッドムスクが自らの声を見つけるために借りる断片。

開くとき
ラベンダーオレンジブロッサムベルガモット
落ち着くとき
シナモンクローブ
残るもの
ムスクバニラグアヤックウッド
こだま

持ち帰る香り。分かち返す片隅。

レッドムスクの言葉のなかでは、どのゆっくりとした温もりにも意味がある。

レッドムスクは持ち帰る香りになりうる。部屋の暗い片隅。肌に近い温かな一層。

あるいは分かち返す片隅に。まだ温かいもの。光を必要としない物語。ただ聴かれるためだけに。